まるたや物語
まるたや洋菓子店の商品に込められた想いやまつわる出来事を物語として皆様にお届けしていきます。

まるたやのケーキは、ラインで作っているのではないか?
とよくお問い合わせや、想像される方がいらっしゃるのですが、
ライン作業はありません。
部分部分に機械は導入していますが、ほとんどが職人達による手仕事です。

場所も初めは 浜松の鴨江町にありました。
当時の文献はほとんど残っておらず、詳しいことは分かりませんが
沢山の種類のケーキやパンを焼いていました。
やがて種類と量をこなせなくなり、森田町へ移動することになりました。
2016年6月、現在の神田町に新しく工場を移転しました。
主に、ケーキ部門とあげ潮部門に分かれており、
皆忙しく動き回っています。
あげ潮工房では、狭い中にも工夫を凝らして流れができるように
機械類を配置しています。
昔は手切りと言って、一粒一粒手で生地をちぎっていました。
今では、包餡機を導入し、均一になるようにしています。
均一に出てきた種生地にコーンフレークをまんべんなくまぶすのですが
これがなかなか難しく、うまく丸く付きません。
腰や腕、手首などに負担がかかる大変な仕事です。

出来た物を鉄板に一つ一つ丁寧に並べていきます。
大きなラックに差し込み、一度に沢山のあげ潮が焼きあがります。
熱風に包まれますが、美味しそうな匂いが工房全体に行き渡ります。
こうして、ほとんど毎日同じ品質になるように職人達の厳しい目と腕で
作られています。